革命君へ。

僕は君の事が屹度世界で一番嫌いで
殺人が仮に許可される世の中になったら
真っ先に君のところへ出向くだろうね。
でも、君は屹度僕より「いい人」だし。
結局の所。
君は僕よりも多くに愛され
君は僕よりも多くに認められ
必要とされ
信頼され
信用される。
何故、僕が君の事を嫌いなのかの
一つの要因は屹度其処にあるのかもしれないよ。
似た物同士の癖に
僕よりも多くを持っている。
所有欲の多い僕の
下らない嫉みなのかもしれない。
僕がどん底
這い上がる事もできなくて
そんな時が屹度訪れる。
其して同じ様な境遇の君も其処に居るだろう。
だけれど
君は
皆に愛されるから
皆に認められるから
皆に必要とされるから
屹度其処から出てゆける。
君は屹度素晴らしい人間なのだろうね。
でも。。。
ヤッパリ。
僕は君の事を好きには成れそうにない。
君の言動が
行動が
逐一僕の脳裏をかすめ
苛立たせる原因になるんだ。
君は
君であるが故の理由で
僕は一生。
否。
永劫に渡って
君を拒絶し否定し
恨み続けるだろうね。
其の痕跡が僕の私生活に一点のしみを形成し
其れはエントロピーの様に拡散していく。。。
何で、僕は君なんかに出遭ってしまったのだろうかなぁ。。。